マスターデータ管理(MDM)システム導入を検討する際、RFPを作成するうえで重要なポイントをご紹介させていただきます。
- ■AI時代に「データ整備」が注目されている理由
- ■正しいデータを「活用可能な形」で整備するには?
- ・データ整備の肝となる"マスターデータ"とは?
- ・多くの企業が直面しやすい課題
- ・【ケース】業界ごとのお客様の課題
- ■MDMのRFP作成において重要なポイント
■AI時代に「データ整備」が注目されている理由
生成AIの活用が急速に進む一方で、「PoCで止まり本番活用に至らない」「AIツールを導入したものの精度が低い」という課題が多くの企業で顕在化しています。
その主な要因の一つが、データの未整備です。
従来のシステムと比較して、AIはデータの品質・一貫性・網羅性への依存度が極めて高く、データが不整合な状態では、誤った判断や低精度な結果を招きます。
特に企業内の基盤となる「マスターデータ」の不統一は、AI活用の大きなボトルネックとなっています。
このような背景から、AI時代においては「データ整備」の重要性が高まっています。
(出典:Gartner「AI-ready data」 )
■正しいデータを「活用可能な形」で整備するには?
・データ整備の肝となる"マスターデータ"とは?
「正しいデータが十分にあり、使える形で整備されている」状態を実現するために重要なのが、「マスターデータ管理」です。
マスターデータとは「システムを動かす前から入れておく必要のある基礎データ」であり、顧客や商品などの共通情報を指します。
これらは複数システムで利用されるため、一貫性と正確性の確保が極めて重要です。
そのため、マスターデータを適切に管理・整備することが、AI活用を進めていく上で改めて注目されています。
・多くの企業が直面しやすい課題
- ①同じデータでもシステムごとに登録コードや名称が異なるため、一意のデータとして管理・分析ができない
部門やシステムごとに異なる表記やコード体系が使われることで、同一データであるにもかかわらず統合が困難になり、正確な分析や意思決定を阻害します。 - ②同一の情報を複数のツール・システムへ登録する必要があり、手作業による入力・転記で工数やミスが多発する
二重・三重の入力作業が発生することで業務効率が低下し、人手による転記ミスや入力漏れなどのヒューマンエラーが発生しやすくなります。 - ③データ登録のルールが明確になっておらず、データの品質が保てない
入力ルールや管理方針が統一されていないため、表記揺れや不完全なデータが混在し、全体としてデータの信頼性や活用価値が低下してしまいます。
・【ケース】業界ごとのお客様の課題
- ケース①:食品業界A社
マスタ管理・運用方法が不明
→製造や営業、販売等で扱うコードが個別最適化されているため、自社に適したマスタ管理方法がわからない。 - ケース②:アパレル業界B社
会社の変化による対応が困難
→M&Aにより他業界のビジネス展開を進めていく中で、変化に柔軟に対応できるマスタ管理の仕組みが十分に整っていない。
上記の課題を解決するために必要なのが、「マスターデータ管理(MDM)ソリューション」です。
システム間でコードや名称のルールを統一し、一元的に管理・連携することで、一意性のあるデータ管理と正確な分析を実現します。さらに、データ登録の仕組みやルールを標準化し、複数システムへの自動連携を行うことで、手作業による工数やミスの削減と高品質なデータ維持を実現します。
一方で、MDMシステムの導入を検討する際には、業務やデータ、周辺システム等社内システム全体を考慮する必要があるため、RFPがかなり複雑になりやすい傾向にあります。
MDM特有のポイントを押さえたRFPサンプルをご用意いたしましたので、今後MDM導入を検討するにあたりぜひご活用ください。
■MDMのRFP作成において重要なポイント
①As-Is / To-Be の明確化
解決したい課題と、MDM(マスターデータ管理)導入を通じて目指す姿を明確にすることで、ありたい姿の実現に向けた最適なベンダー提案を引き出すことができます。
MDMでは特に、各マスターのER図、レイアウト、項目、属性情報を具体的に可視化することがポイントです。
②現行業務フロー / システム導入後の業務フロー図の詳細記載
現行業務の流れを具体的に図示することに加え、システム導入後の業務フローイメージを記載することで、実現可能で現実的なシステム構成・データ連携の提案が可能になります。
MDMのアーキテクチャは「集権型」・「集約型」・「ハイブリッド型」に大別されます。
③適切なプロジェクト体制の構築
プロジェクトを成功に導くため、各役割に応じて適切な人材を配置することが極めて重要です。
プロジェクトリーダー(PM/PL)、業務側キーパーソン(業務リード)、データオーナー/データスチュワード、IT/インフラ担当、PMO等の選定と配置を行うことでプロジェクトの推進を円滑に行うことが可能です。
MDMプロジェクトでは特に、業務部門におけるプロジェクトの主体的関与が求められます。
本RFPサンプルは、上記ポイントを押さえた内容になっておりますので、貴社のデータ基盤整備の一助として、ぜひご活用ください。
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