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クラフト株式会社様:ITインフラCareサービス

関連ソリューション・サービス

在宅医療業務の効率化とITセキュリティ向上を実現

お客様の課題

在宅医療チームの運用には、主に以下の課題があった。

・訪問先で薬歴システムの情報を閲覧できない
・薬歴を紙に印刷し持参し、現場でメモを取る必要がある
・店舗に戻ってから薬歴を更新(入力)するため、移動や作業の負担が増大する
・薬歴には機微な個人情報が含まれるため、紙で持ち出すことによる紛失・漏えいリスクがある

解決ポイント

ITインフラCareサービスでネットワーク/セキュリティを現状評価し、遅延要因や改善点を可視化。その後の打ち合わせで提案されたCato SASE Cloud Platform(ネットワークとセキュリティを統合管理するゼロトラストセキュリティソリューション)を導入し、訪問先で薬歴の閲覧・更新を可能にして紙運用と帰店入力を削減。

「さくら薬局グループ」在宅医療業務の効率化とITセキュリティ向上を実現

全国で800店舗以上の調剤薬局「さくら薬局グループ」を展開するクラフトは、NTTデータビジネスシステムズの「ITインフラCareサービス」のアセスメントをきっかけに、在宅医療サービスにおける課題解決を進め、業務の効率化とITセキュリティ向上を実現している。
調剤薬局の業務は、服用している薬の種類やアレルギーなどセンシティブな個人情報を扱う。その上で「在宅医療チーム」は患者様のお宅を訪問し、一人ひとりに合った医療サービスを提供するために訪問先でもセキュアに利用できるネットワークが求められていた。 同社はNTTデータビジネスシステムズの「ITインフラCareサービス」の現状評価を通じて課題を分析し、ネットワークとセキュリティを統合したCato Networks社のプラットフォーム「Cato SASE Cloud Platform」を導入し、業務の円滑化と時間短縮、ITセキュリティ向上を実現した。 本記事では、本サービス利用に至った経緯や具体的な効果、今後の展開について、さくら薬局グループのシステム責任者であるクラフト システム部 部長の加藤孝範氏に聞いた。

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クラフト株式会社 システム部 部長 加藤孝範 氏

「さくら薬局グループ」の在宅医療サービスとは

さくら薬局グループが提供する在宅医療サービスは業界最多の在宅療養支援認定薬剤師を抱え、医師の処方箋にもとづく薬を自宅や介護施設など患者様のもとに届けるだけではなく、薬の正しい飲み方や注意点の説明、お薬カレンダーによる服薬管理の指導なども行う。また、薬を届ける際には、「薬がきちんと服用できているか」、「副作用は出ていないか」、「体調に変化はないか」といった専門的な指導・特別対応、健康サポートまで、一人ひとりの患者様に寄り添った在宅医療を提供している。

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在宅医療サービスを提供する薬剤師

もともと在宅医療サービスは各店舗で行っていたが、外来の患者様の対応を行いながら患者様宅を訪問するのは大きな負担になっていたほか、店舗業務の効率性も下がってしまうという課題があった。そこで同社では、外来と切り離した「在宅医療チーム」を2021年に立ち上げた。

個人宅を対象にする在宅医療チームは2025年12月時点、全国に16チーム存在する。そして、2027年には20チームまで拡大していく計画だ。

また、在宅医療チームでは管理栄養士と連携し、訪問栄養指導を組み合わせることや、無菌調剤、医師への処方提案、緩和ケアなど、在宅医療に欠かせない医療サービスを提供する。

紙ベースでの薬歴運用により効率面に課題

一方で在宅医療チームには、訪問先で薬歴(薬剤服用歴)システムの情報を閲覧できないという課題があった。薬歴は、患者様の薬に関する服用歴、アレルギー、体質、副作用歴など、薬剤師が行った服薬指導の内容を記録したもので、さくら薬局グループでは各店舗に置かれたサーバ内に保存していた。そのため、薬剤師は薬歴を紙に印刷して持参し、患者様宅で聞き取りを行いながらメモ。店舗に戻ってから薬歴を更新する必要があり、効率面に課題があった。

この課題について、さくら薬局グループのシステム責任者であるクラフト システム部 部長の加藤孝範氏は次のように語る。

「紙を印刷して持っていくのは非常に手間ですし、重くなります。現場で何を聞かれるのかわからないため、持っていったデータが足りないケースもあります。加えて、薬歴は機微な個人情報を含むため、紙で持ち出す運用自体が紛失等による情報漏えいリスクを伴う点も課題でした。現場からは、訪問先でも、薬歴の参照と更新を行いたいという要望が上がっていました」

セキュアなアクセス環境に向け「Cato SASE Cloud Platform」を導入

そこで同社は、訪問先から薬歴情報を閲覧するのと同時に、その場で更新できるようにするため、リモートアクセス可能なネットワークの導入を検討した。ただ、薬歴は機微な個人情報であり、店舗とセキュアにつなぐ必要があるため、端末のセキュリティを含めた総合的な対策を必要としていた。

こうした課題を解決し、安全なネットワーク環境を迅速に構築する手段として、NTTデータビジネスシステムズから提案されたクラウド型ネットワークサービス「Cato SASE Cloud Platform」を採用した。
「Cato SASE Cloud Platform」は、ネットワークとセキュリティをクラウド上で統合管理するゼロトラストセキュリティソリューションであり、機器依存を前提とし、セキュリティ対策を個別に構築する従来型VPNとは、設計思想および運用の考え方そのものが大きく異なる。 提案内容として、「Cato SASE Cloud Platform」には以下の特徴があることが示された。

  • クラウド側でセキュリティ対策を一元的に実施でき、常に高いセキュリティレベルを確保できること
  • 端末や拠点からの通信をクラウド側で常時監視し、アクセス先・アプリ利用状況・セキュリティイベント情報を可視化できるため、不正利用や異常な通信を迅速に検知できること
  • 既存ネットワークに影響を与えず、短期間で導入できること
  • ユーザー数や拠点数の増加にも柔軟にスケールでき、サブスクリプション型で費用も明確なため、将来の拡大を見据えて無理なく導入・運用できること

クラフトでは、在宅医療サービスの提供を強化するための有効な選択肢として検討を進めた結果、セキュリティを確保しつつスモールスタートが可能であり、既存環境への影響を最小限に抑えながら短期間で導入できる点を評価し、2025年10月に在宅医療チーム3チームへ導入することを決定した。
導入後は、在宅医療チームにおいてネットワークの安全性と運用効率の両立が可能となり、全体最適化へ向けた改善を継続して進め、効果の最大化に取り組んでいる。

時短・業務負担軽減-「Cato SASE Cloud Platform」の導入効果

加藤氏は「Cato SASE Cloud Platform」導入の効果について、次のように語る。

「薬歴を記載するにあたって、今までは患者様のお宅を訪問した後、薬歴を入力するため、一旦、店舗に戻る必要がありました。『Cato SASE Cloud Platform』導入によりその必要性がなくなり、時間短縮につながっています。また、紙をあらかじめ用意しなくて済むほか、見たい情報も訪問先で見られるようになった点も効率化につながっています」

「Cato SASE Cloud Platform」採用のきっかけは「ITインフラCareサービス」

クラフトが「Cato SASE Cloud Platform」を採用したきっかけは、2022年にNTTデータビジネスシステムズの「ITインフラCareサービス」を利用したことだったという。

「ITインフラCareサービス」は、多岐にわたる確認項目を用いた課題の明確化を行い、ITインフラ環境の整備・最適化など、ITインフラに関する現状評価を行うサービスだ。

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「ITインフラCareサービス」利用の流れ

本サービスでは、現状の仕様書レベルの確認、既存資料の精査、対応可能性の判断、構築・維持運用費用の検討などを行い、その内容を報告する。さらに、構築、運用、継続的な脆弱性対応やセキュリティ提案など、PDCAを回しながら継続的に支援する点も特徴だ。

加藤氏は「ITインフラCareサービス」を利用した背景を次のように説明した。

「当時はネットワーク遅延などにより通信に時間がかかり、業務に支障が出るケースがありました。『どこにボトルネックがあるのか』『どう改善すべきなのか』といった点を明らかにするため、ネットワーク/セキュリティアセスメントを実施しました。また、当時利用していたネットワークサービスの品質が価格に見合っているかどうかに不安があり、サービスレベルが本当に妥当なのか、第三者目線で確認したいという思いもありました」

今後は在宅医療でのサービス範囲を拡大

「Cato SASE Cloud Platform」は、「ITインフラCareサービス」利用後の打ち合わせの中で、店舗と基幹システムをつなぐネットワーク用途としてNTTデータビジネスシステムズから提案されたが、加藤氏は在宅医療サービスの課題解決に活用できると判断し、採用したという。

「『Cato SASE Cloud Platform』を提案いただいた際に、社内でも社外でも関係なくセキュアに接続できるという話でしたので、在宅医療サービスで使えるのではないかと考えました」(加藤氏) さらに、NTTデータビジネスシステムズは「ITインフラCareサービス」の評価結果を踏まえ、現状のネットワーク構成や運用課題に即した個別最適な提案を行っており、その点も採用の後押しとなった。

在宅医療チーム3チームで先行導入した「Cato SASE Cloud Platform」は2025年12月時点、5チームで利用されている。薬歴アプリを快適に活用できる環境づくりに向け、「Cato SASE Cloud Platform」の導入によって広がったリモートでの利用シーンも見据えながら、クラフトでは利便性向上につながる仕組みの強化を進めている。こうした取り組みを積み重ねながら、全16チームへの「Cato SASE Cloud Platform」活用拡大に向けて着実にステップを踏んでいる。

クラフトでは、患者様宅で薬歴記載を行うだけでなく、医師同行時に患者様データを閲覧しながら薬剤師の立場で治療に対するアドバイスを行うなど、在宅医療サービスのレベルをさらに高めていく。

ネットワーク環境の改善を通じた業務効率化に取り組むクラフトと、クライアントの課題に寄り添いながら継続的な支援を続けるNTTデータビジネスシステムズは、これからも二人三脚で歩みを進めていく。

クラフト
さくら薬局グループ(クラフト株式会社)

  • 事業内容
    調剤薬局事業 在宅医療支援 一般用医薬品販売
  • 設立
    1982年10月8日
  • 住所
    東京都千代田区大手町一丁目3番1号 JAビル6階
  • URL
    https://www.kraft-net.co.jp/

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