株式会社シグマ様:会計システム更改
自由度/柔軟性の高い会計システム+ 他社のナレッジも活用できる共通保守サービスの導入~シグマの取り組みから見えるシステム刷新の最適解~

お客様の課題
解決ポイント
・導入時にユーザー企業目線で提案できるベンダの選択
・保守フェーズ以降も密接なサポートを提供するベンダの選択
株式会社シグマ様本社レンズセラー
ビジネスにおけるデータ利活用が加速している昨今、企業活動の根幹を成す基幹システムの重要度はますます高まっている。基幹業務の一翼を担う会計システムにおいても同様で、求められる役割は多岐にわたる。本稿では、デジタルカメラなど光学関連機器の開発・製造・販売を行う株式会社シグマが取り組んだ会計システム刷新プロジェクトに着目。システム更改という選択の背景とメリットについて同社のプロジェクトオーナー/リーダーと、パートナーとして導入を支援したNTTデータ ビジネスシステムズの担当者に話を聞いた。
作り込まれた既存システムの機能継承を考慮し、
最新版へのシステム更改を選択
株式会社シグマ
執行役員 経営企画本部長
木村 将太郎 様
「すべてのひとに“Happy moment"を」というミッションを掲げ、1961年の創業以来、革新的かつ高品質な光学関連製品の開発・製造・販売を通じて写真・映像文化の発展に貢献してきた株式会社シグマ。福島県磐梯町に同社唯一の製造工場である会津工場を構え、“Made in Japan” 、 “Made in Aizu” の生産体制で、国内雇用の維持や地域に根差した持続的な事業展開を実現していることも特徴で、現在は一眼カメラ用交換レンズの製造・販売を中心に、プロフェッショナル、写真愛好家を
メインターゲットとした製品を展開している。
同社では、現行システムのサポート終了を契機に、会計システムの刷新に着手。プロジェクトを立ち上げ、運用中の製品をアップデートするか、新たな製品を導入するかの2択で検討を開始した。プロジェクトオーナーである木村 将太郎 氏は、その経緯を次のように語る。
「当時の会計システムである「Biz∫会計 Ver.2.0」は、その前身のシステムから利用しており、弊社の業務に合わせて細かなところまで使い込んでいました。そのため、まずは現行の業務を問題なく再現できるかを重視して選定を進めていきました」(木村氏)
プロジェクトリーダーの立場で導入に携わった江花 知朗 氏も、既存のシステムに大きな不満はなかったと述べたうえで、比較検討の着目点について説明する。
「細かな話でいえば、データ量の大きい帳票の出力に時間がかかる、うまくいかないなどの問題も見られ、そういった一見小さな業務課題を解消できることも選定ポイントの1つでした」(江花氏)
同社では、会計以外の基幹システムの多くをスクラッチ開発で構築・運用しており、これらのレガシーシステムと柔軟に連携できることも重要だったと木村氏は話を続ける。
「弊社では金型の管理にBiz∫会計の機能を一部利用していました。下請法の改正により、一定期間発注がない取引先に保管料を支払う必要が出てきましたが、Biz∫会計に部品番号や金型情報を紐付けて管理していたため、該当する取引先をスムーズに抽出することができました。今回、複数の他製品を検討しましたが、こうした弊社の仕様に沿った連携には対応していませんでした。このような弊社独自の管理機能を移行できることからも、Biz∫会計のシステム更改は極めて有効な選択肢でした」(木村氏)
こうして同社は、製品の刷新ではなくシステム更改、すなわちBiz∫会計Ver.2.0から Ver.3.0への移行へと舵を切った。機能面はもちろん、カスタマイズ性の高さや使い勝手、レスポンス速度までを含む総合力の高さが決め手だったという。江花氏は「自由入力項目はさらに増えましたし、債権と入金の消込を、より細かく行える機能など、かゆいところに手が届く製品に仕上がっていると感じ、採用を決定しました」と語る。
そのうえで木村氏は「前のシステムから支援いただいているNTTデータビジネスシステムズさんの“サポート力” も大きな要因でした」と言及する。
前システムの導入にも携わり、
自社の会計業務を熟知したパートナーと導入を推進
株式会社シグマ
経営企画本部 経理部 経理課 課長
江花 知朗 様
シグマがシステム更改のパートナーとして選定した NTTデータビジネスシステムズは、Biz∫がリリースされた当初から各企業への導入に携わってきた実績を持つ。今回の取り組みでプロジェクトマネージャーを務めた山田浩平 氏は、Biz∫の特徴と、同社の強みについてこう語る。
「Biz∫は、1,700社以上に導入されているERPパッケージ製品です。市場の変化や企業のニーズに合わせてシステム更改を続けており、近年ではインボイス制度や電子帳簿保存法など法改正への対応も迅速に行なっているほか、パッケージ標準で各社それぞれの業務にマッチした運用が可能です。また弊社では、Biz∫会計の前身であるSCAW財務管理システムの時代からシグマ様の会計システムの保守を担当しており、シグマ様の会計業務を理解しているという自負があります。Biz∫会計のシステム更改の他社実績も豊富なため、業務理解と移行ノウハウの相乗効果でシグマ様に貢献できることが、本プロジェクトに参画させていただけた要因と考えています」(山田氏)
NTTデータビジネスシステムズの密接なサポートを受けながら推進された本プロジェクトは、約2カ月を方針定義に費やし、その後約5カ月をかけて導入開発、さらに約3カ月の受入工程を経て稼働を開始した。
「弊社の経理体制や拠点数、トランザクションの内容や量も理解していただいているので、齟齬が生じることもなく、安心して進めることができました。
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