IT基盤構築 導入事例 株式会社ROKI 様

Introduction Example

不測の事態に備え、IT資源をいかに守るか

多様なリスクに対応可能なBCP/DR対策を提案
二人三脚で的確かつスピーディな導入を実現

お客様の課題

  • 2011年3月の東日本大震災を契機に、バックアップ・DRサイトを構築。BCP/DR対策に取り組んできたが、現状では本当に復旧可能か、RTO(目標復旧時間)がどの程度か、などを明確にできない状態にあった。
  • バックアップデータの転送に時間がかかり、今後のシステム増加に対して不安材料が残されていた。
  • DR環境が不完全だったため、DR起動が可能か不明瞭だった。
  • バックアップ運用の煩雑化によって、インフラ担当者の要員不足が懸念されていた。

解決策のご提案

  • FalconStor CDPの、ワンボタンで仮想環境を起動する自動復旧機能を活用。1時間以内でのDR起動を実現。
  • 特殊マイクロスキャン技術による更新差分転送処理を使用。バックアップ転送時間を5時間以上から数分に短縮できた。
  • 物理サーバを仮想環境でDR起動することが可能になり、P2V、V2V、V2P、P2Pと、様々な方式での対応が実現。
  • バックアップ運用作業が簡素化され、作業効率のアップ、人的労力削減につながった。

課題解決までのレポート

震災の教訓として浮上したBCP/DR対策の強化。
さまざまな諸条件にも柔軟にフィットした NTTデータビジネスシステムズの提案で問題を解決!

株式会社 ROKI

東日本大震災の発生を境にして、災害やそれにともなうインフラ障害などから、大切なデータ、システムを保全しようという動きが高まっている。とりわけものづくりの分野において、自社の製品情報や技術文書のアーカイブは、財産ともいえる貴重なもの。万が一のトラブルに備え、データやシステムの消失・復旧に充分な対策を取らなければいけないことは論をまたない。BCP/DR対策(Business continuity planning/Disaster Recovery〈業務継続計画と災害対策〉)は、企業にとって今や最優先のミッションとなっているのが現状だ。

豊かな自然が広がる遠州北部の玄関口、静岡県浜松市二俣地区。この地に本社機能と研究部門および生産工場を置くROKI社は、自動車部品の開発などで知られる日本屈指の技術集団である。企業運営に不可欠な基幹システムはもとより、自社製品機器の設計情報やクライアントから供与された重要なデータは膨大な量にのぼる。そこで同社は、首都圏にメインサイト、九州にDR(Disaster Recovery<災害対策>)サイトを設け、双方で情報を共有。定期的にバックアップデータの転送・遠隔保管を実施してきた。しかし、現在多くの企業がそうであるように、ROKI社ではバックアップデータをエクスポートするしくみが採られてきた。これでは1回あたりのバックアップが数時間におよび、今後のシステム増加次第で作業時間の超過が見込まれてしまう。当然ながら運用の煩雑化は必至で、負担増は否めない。IT室を指揮する小野田明弘室長はインフラ担当者の要員不足を懸念していたという。

「データファイル/DBの転送に、実に5時間以上もの時間を要していました。たいていは休日の深夜など、業務に支障がない時間帯で自動作業を行っていましたが、将来的に不安を感じていました。そんな矢先、NTTデータビジネスシステムズがご提案してくれたのがFalconStor CDP。さっそく導入を検討するに至ったのです」

管理本部IT室室長 小野田 明弘 氏

さらに小野田室長は、既存のソリューションではRTO(目標復旧時間)を明確化できなかった点も課題のひとつだったと続ける。
「DRサイトを構築したのち、バックアップデータを元に仮想サーバを起動する環境は整えました。でも、バックアップを取ったからといって、それで安心はできませんよね。本当に復旧できるのか、復旧にどのくらいの時間がかかるのかを把握しておくことが肝要ですし、DR環境が不完全であったため、実際に起動できるのか不明瞭な部分があったのです」

FalconStor CDP導入後、いくつかの課題は問題なく解決された。

①バックアップに要する時間が検証試験でわずか"数分"にまで短縮。
②作業の簡素化、効率化に大きく貢献。
③RTOはDRサイトでの目標起動時間である"1時間以内"を実現。
④DRサイト側でデータを再構築し、起動可能になった。

加えて、FalconStor CDPに備えられている仮想環境でDR起動を行う機能を用い、設計情報システムのP2V(物理サーバ→仮想サーバ)方式でのDR起動をはじめ、V2V(仮想→仮想)、V2P(仮想→物理)、P2P(物理→物理)の各方式にも対応可能となった。これは将来的なバックアップ業務の効率化や強化を見据えた場合、大きなストロングポイントとなるだろう。

システム構成図
システム構成図

選択の決め手

クライアント企業の業務環境を的確に捉えた営業力と、
ヒアリングを重ねて掘り起こされたニーズ。
導入の決め手は、良好な関係が実現させた未来像の共有。

では、導入の決定打となったのは何か? 前述の通り、FalconStor CDPそのものに標準装備されていた機能面でのアドバンテージが大きかったことはいうまでもない。FalconStor CDPのレプリケーション機能が秀でているのは、マイクロスキャン技術(特許所得)による更新差分転送処理を使用している点にある。ファイルではなく、変更になったブロック単位での差分転送ゆえ送信時間の大幅な短縮が実現でき、インターネットVPNなどの回線でも運用が容易。同時に回線上でやり取りされるのは断片的な差分情報のみにとどまり、セキュリティにも死角はない。さらに万が一メインサイトがダウンした時、差分情報の書き換えによってリストアを行うため、リードタイムが驚くほど速いのも揺るぎない利点だ。

管理本部IT室室長 小野田 明弘 氏

「私たちのような製造業、とりわけ複数拠点で生産活動を行う企業にとっては最良の選択だったと思います。しかも、短期間、低コスト、標準仕様でバックアップからシステム復旧まで可能な製品はFalconStor CDPをおいてほかにありませんでした。決定までのスパンが短かったのは、私どものニーズを掘り起こし、問題解決に向けて知恵を出したNTTデータビジネスシステムズのおかげ。あらゆる場面において、スピーディに稼働できる体制を準備してくれた点が大きく作用しています」 提案から導入決定までわずか2ヶ月。契約後は要件定義にはじまり、設計、システムの本構築、運用試験を経て、2014年1月のカットオーバーに至るまで約4ヶ月。その間、NTTデータビジネスシステムズが2週間に1度のペースで浜松本社へと赴き、ヒアリングと対処を継続的に行った。他方、クライアント側の惜しみない協力体制にも注目したい。運用テストでは基幹システムを一時停止させる必要に迫られ、構築フェイズで1回、テスト段階で2回のリハーサルが行われた。小野田室長が社内各方面に根回しし、スケジュール調整などに尽力されたそうだ。BCPに対する本質的な共有認識と危機感があったことはもちろんだが、互いに明確な未来像を描けたことが、プロジェクトの円滑な遂行につながった。

将来の展望

データ容量の増大、複雑化する環境下でのバックアップと復旧。
将来考えられるBCP/DR運用の見直しや改善、充実にも、
NTTデータビジネスシステムズとの協力関係に期待したい。

管理本部IT室 SI課 障子 聡 氏

導入後、定期的に行われるバックアップ作業に支障は見当たらない。あらかじめ設定されたプロセスに従って回復を完全に自動化するリカバートラックがボタンひとつで稼働し、技術スタッフの労力が大幅に軽減された。本プロジェクトで中心的役割を担ったIT室SI課の障子 聡氏も 「BCP/DRの流れが管理画面から容易に把握できるようになった」 と頬をほころばせる。
「緊急時、室長やわたしがその場に必ずしも待機しているとは限りません。チームの誰もが対応できる優れた操作性は、何が起こるかわからない事態で効果を発揮してくれると思います」

設計・開発業務も数多く手がけるROKI社では、ファイルサイズの大きな3Dデータを扱う頻度も多い。今後は情報量増加にともなうディスク不足が予想されると小野田室長は語る。

小野田氏と障子氏

「バックアップの世代管理をさらに効率化したり、ディスク構成を見直したりすることでフレキシブルに対応していこうと考えています。元々FalconStor CDPには将来性を見込んだ多彩な機能が付帯されているので、どのような状況になったとしても安心感が違いますね。なによりBCP/DRの保守・運用に割かれていた時間やリソースを、別の企画業務に充てることができます。当社の企業理念にも掲げている"挑戦、創造、∞(無限大)"を実践し、独創的な製品づくりやサービス向上に力を注げられそうです」

※掲載している情報は、取材時点(2014年3月27日)のものです。

株式会社ROKI
株式会社ROKI

  • 事業内容
    自動車用ろ過機器の開発および製造、空気清浄機・浄水器の開発・製造・販売、燃料電池関連システムの開発、コジェネフィルター・システムの開発
  • 住所
    〒431-3314 静岡県浜松市天竜区二俣町二俣2396
  • URL
    http://www.roki-jp.com/

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