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ニチバン株式会社様導入事例:imforce 会計フロント共通モデル

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他業務においても展開可能な拡張性の高いICT基盤を実装 「imforce/会計フロント共通モデル」で
現場での経費・請求業務の高度化・効率化を実現

お客様の課題

  • 旅費精算や請求支払い申請では、本人入力や代行入力など、複雑な承認フローに対応する必要があった。
  • 現場における事務作業の合理化や生産性向上が求められていた。
  • 拡大する事業に追随するために、他業務への拡張を見据えた柔軟性のあるICT基盤の構築が急務であった。

解決ポイント

  • 要件定義工程にて複雑な承認フローを整理し、申請毎の承認フローの設定が柔軟に対応可能な仕組みを実装。
  • 乗換案内「駅すぱあと」との連携をはじめ、スマートフォンで撮影した請求書で経費申請が可能となる仕組みも導入予定など、システムを有効活用することで現場の業務改善を推進。
  • 他業務への展開が可能なICT基盤の整備を実装。中長期的な観点でTCO (Total Cost of Ownership)の低減に寄与。


課題解決までのレポート 創業100周年を機に基幹システムの更新に取り組む。

管理本部 経理部長富岡 和彦 氏

1918(大正7)年に東京南品川で歌橋製薬所として創業したニチバン。以来、同社のコア技術である粘着・接着技術を応用した「セロテープ®」や救急絆創膏「ケアリーヴ」をはじめとする人々の快適な生活を支える製品を一般消費者向け、産業向け、医療機関向けなど多彩な分野で展開し、2018年1月に創業100周年を迎えた。この記念すべき年の1月25日に、今後の成長分野であるメディカル関連製品の生産能力増強を目指して、従来大阪府にあった医薬品工場を愛知県の安城工場敷地内に移転し、本稼働を開始。次の新たな100年に向けて幸先のいいスタートを切ることができた。

2006年に基幹システムとして「SCAW財務管理システム」を導入。2015年には優れた各種機能を踏襲しつつ、他業務領域への拡張性に優れた後継製品となる「imforceERPシリーズ/Biz∫会計」へ一新するなど、NTTデータビジネスシステムズとは、長年ITパートナーとしての関係を築いてきた。そんなニチバンでは、10年以上前、独自にオーダーメイド開発した旅費精算や請求書支払、立替払い申請などを対象とした会計フロントシステムの老朽化が進んでいたため、2016年より次期システムの検討プロジェクトを発足した。
「当社では紙ベースで出張旅費精算申請を行っていた時代が長かったのですが、業務の効率化を目指して、2006年の「SCAW財務管理」導入後に、会計フロントシステムをフルスクラッチで開発しました。その背景には当時はパソコン操作に不慣れな社員が多い時代だったことがあります。そうした社員でも使いこなせるように、金額入力時は半角文字に、駅名入力時には全角に自動切替されるなど、痒いところに手が届くようなシステムを作り上げる必要があったのです。この会計フロントシステム自体は使い勝手はよかったのですが、企業を取り巻くIT環境が進化していく中、サポート期間が終了した WindowsOS上でシステムを使用していくのは情報セキュリティ上リスクが高いことから、新たな会計フロントシステムを探すこととなりました」と管理本部経理部長の富岡和彦氏は語っている。

検討に際しては、NTTデータビジネスシステムズだけでなく他社の製品も対象として比較を行った。従来ニチバンではフルスクラッチ開発ゆえにIT環境の変化に柔軟に対応できなかったことから、当初よりパッケージでの導入を基本方針としていた。出張旅費申請、請求支払申請、立替経費申請の3つの機能をパッケージで提供していたのは「imforce/会計フロント共通モデル」だけだった。すでに同シリーズの「imforceERPシリーズ/Biz∫会計」も導入し、相互のシステム連携のメリットも期待できることから最終的に採用されることとなった。

導入システムイメージ図導入システムイメージ図

管理本部 経理部 田中 仁 氏

2016年11月にスタートした開発プロジェクトの要件定義フェーズでは、各部署での利用状況を把握すべく各部署のキーマンにも参加してもらい、週1回の打ち合わせを実施した。そうした中で、出張の多い営業担当は出張旅費申請、物品購入が多い工場勤務者は請求支払/立替経費申請をまとめて入力するといった具合に、部署ごとに利用形態が異なるといった課題が浮かび上がってきた。それらの課題に対する解決策の検討と仕様確定を丁寧に行いつつ、3ヶ月という短期間で開発・導入を完了し、本稼動を可能とした。
「全社員が利用するシステムなので、誰もが簡単に操作ができ、同時に入力ミスも起きないものを目指していました。そこで、パッケージに備わっている項目のうち使用しないものを削除するとともに、勘定マスタを駆使することで、現場担当者が迷うことなく勘定科目を選べるように科目表示の順序やフォントの大きさまでこだわりました。要件定義の時は、こうした私たちの要望に合わせて何度もテスト画面を作成してもらったので、使い勝手のいいシステムに仕上げることができたと思います」と、管理本部経理部の田中仁氏は今回のプロジェクトについて振り返る。

選択の決め手

スクラッチ開発したフロントシステムをパッケージで更新するという提案が決め手に。

管理本部 経理部 マネジャー田所 敦 氏

今回のプロジェクトでNTTデータビジネスシステムズが提案した「imforce/会計フロント共通モデル」が選定された理由は、製品が備えた豊富な標準機能を生かして将来のバージョンアップにも対応可能なパッケージであること。さらにすでに導入している共通基盤intra-martを介した会計システム「imforceERPシリーズ/ Biz∫会計」とのシームレスな連携や現場ごとで異なる多様な申請〜承認フローにも柔軟に対応でき、組織全体の生産性向上・効率化に寄与できるという提案が評価されたことによる。
「現在、本稼働後半年を経ていますが、『imforceERPシリーズ/ Biz∫会計』の勘定マスタを変更すると『imforce/会計フロント共通モデル』側も同期して変更されるなど、同一システムゆえに連携性がよいことから、管理部門の運用負荷は軽減できています。また、今回のシステムは「駅すぱあと」と連携しているので、いちいち乗換案内ソフトを立上げる必要がなくなりました。さらに、定期区間を除いた運賃やシーズンごとに変更される鉄道の特急料金などもリアルタイムに更新できるため、旅費精算業務の効率化につながったという声が営業の現場から届いています」と富岡経理部長は今回の導入効果について語ってくれた。プロジェクトを通して、NTTデータビジネスシステムズへの感想について管理本部経理部マネジャーの田所敦氏は次のように語っている。
「プロジェクト中、数多くの質問をさせていただいた時もレスポンスがすごくよかったというのが印象的でした。10年以上のつきあいのため当社のシステムのこともよくご存知で、面談時に軽く話を振ると、打てば響くという感じで即座に回答してもらえるだけなく、こうしたらどうでしょうとプロならではの解決案を出してもらえるのも嬉しいですね」

今回、会計フロントシステムの更新を通じて得られたメリットは以下のとおりだ。

  1. ①本人だけでなく代行入力による承認フロー設定が柔軟にできるため、事務作業の効率化を実現。
  2. ②乗換案内「駅すぱあと」との連携をはじめ、スマートフォンで撮影した請求書で経費申請が可能となる仕組みも導入予定など、システムを有効活用することで現場の業務改善を推進。(働き方改革にも寄与)
  3. ③長期運用が可能な仕組み及び他業務への展開が可能なICT基盤の整備を実装したことでTCO (Total Cost of Ownership)の低減に貢献。

将来の展望

ICT基盤の活用を促進し、顧客接点強化に向けた取組を目指す。

今回のプロジェクトを通じ、ニチバンでは、共通基盤intra-mart上に「imforceERPシリーズ/Biz∫会計」・「imforce/会計フロント共通モデル」を構築し、経理業務・現場での経費・請求業務の高度化・効率化を実現した。同時に、他業務への拡張にも柔軟に対応できるICT基盤を実装。今後は、このICT基盤を有効活用し、今回の対象範囲に加え、以下のように社内ICT基盤の整備や顧客接点強化への取り組みを推進していく。

引き続き、ニチバンの戦略的なビジネス展開にも貢献できる、攻めのITの促進に向けてNTTデータビジネスシステムズには大きな期待が寄せられている。

導入システムイメージ図

※掲載している情報は、取材時点(2018年2月20日)のものです。

ニチバン株式会社
ニチバン株式会社

  • 事業内容
    粘着・接着技術を用いた医療用・産業用・文具用テープなどを製造・販売
  • 住所
    〒112-8663 東京都文京区関口2-3-3
  • URL
    https://www.nichiban.co.jp

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