新入社員座談会 理系

Cross Talk

理系出身の新人3名に聞いた
大学の学びは仕事で活かせる?

理系学部でコツコツ知識や技術を学んできた皆さん。大学で学んだこと、得たものは、IT業界でどれくらい活かせるの? そんな理系出身者の疑問に対して、2022年に入社して仕事で活躍している新人社員に答えてもらいました。

Profile

Y.Horiguchi

2022年入社|知識工学部経営システム工学科卒

N.Muramatsu

2022年入社|工学部数理工学科卒

H.Sone

2022年入社|工学部電子システム工学科卒

学生時代はどんなことを学んでいましたか?

Muramatsu

数学と理学のいいところ取りをしたような学部にいました。研究内容としては、人の意見交換プロセスが時間をかけて合意に向かっていく仕組みを、数値的シミュレーションを使って解析して、どうすれば短時間で合意に至ることができるかを研究していました。その数値計算のために、Pythonという言語を使ってプログラムを書いたりしていました。

Horiguchi

私は知識工学部の経営システム工学科で、「人・モノ・金」という経営の要素を使ってシミュレーションを行うような学科でした。その技術を使って、これからの少子高齢社会の中で、高齢者を対象とした自動運転の会社を作ってサービスを行ったら、ちゃんと採算が取れるかどうかをシミュレーションするという研究を行っていました。その中で私もPythonを使うことがありました。

Sone

二人と違って、私は工学部電子システム工学科でハード寄りの研究をしていました。そこで電子回路を作っていて、実際に電子基板にデバイスをハンダ付けしたり、まさにモノづくりをやっていました。研究では今はだんだん使われなくなってきたファックスを作りました。画像を読み取ってデータに変換して伝送してパソコンに表示するという仕組みを、一通り学ぶことができました。大学では1、2年の時にプログラミングの授業があって、そこでC言語を少しだけ勉強しました。

なぜIT業界を志望したのでしょうか?

Sone

学生時代にハード作りを実際に経験してみて、ハードは自分の中ではもう十分やったかなと思うようになりました。それでメーカーに入るよりは他の業界がいいと考えていたときに、IT業界に出会いました。最初はプログラミングの知識は必須かと思っていたのですが、入社時には必ずしも必要ないという点にも惹かれました。プログラミングは一応勉強しましたが、研究したというほどではなかったので。

Horiguchi

私は企業をお客様として、その悩みをきいて技術力で解決してあげるという仕事が、とても素敵だなと思ったのが志望動機ですね。それも単にコンサルティングをするという部分だけではなく、実際に開発のスキルを持っていればより説得力があるので、そこまで自分もやってみたいと思ったのが志望動機です。

Muramatsu

大学で数学を使って研究をするうちに、プログラミングの技術にも数学の知識が使われ、ITに数学が役立っているのを知ったことが大きいです。教授にも数学の知識があればITの世界でも良い人財になれるという話を聞いて、大学1、2年のころからIT業界への就職を決めていました。

なぜNTTデータビジネスシステムズに?

Sone

私はエンドユーザー向けにアプリを作るというよりは、企業で働いている人向けにシステムを作って業務をラクにするようなことに貢献してみたいという思いがありました。それで企業研究をしていく中で、NTTデータグループに出会い、なかでも当社がいろんな企業向けにシステムを提供しているのを知り、面白そうだなと思ったことが、この会社を選んだ理由ですね。

Horiguchi

この会社に入れば、お客様と直接話すところから実際のシステム開発まで一通り全部手掛けられるというのが、やはり自分のスキルアップにつながるという点で、とても魅力的だと思いました。お客様の業種の幅も広くていろんな可能性も広がるのではないかと考えました。その他では、転勤がないということも外せない部分でした。

Muramatsu

開発工程の全工程を経験できたり、さまざまな業種のお客様と関われるという点と研修が豊富というところです。学生時代には研究が好きだったし、入社後も学び続けられる環境があるというのが決め手になりました。

現在の仕事内容を教えてください。

Muramatsu

私は大手建設会社様向けの基幹システムの再構築プロジェクトを担当しています。現在は「移行」といって、今動いているシステムのデータを新しいシステムに移し替える工程を行っているところです。問題なく移行が行えるようにリハーサルをしたり、本番の移行に向けたデータ登録などを行っています。

Sone

私も基幹システムを扱う部署にいて、通信機器メーカー様向けの基幹システム刷新案件を担当しています。私は開発メンバーとして設計書の作成や各種事務作業などを行っています。

Horiguchi

私は運輸エネルギー業界のお客様向けにWebプラットフォーム構築プロジェクトを担当しています。一般の利用者が引越しの際に利用するシステムで、電気やガスの申し込みを行う部分を担当しています。システムの設計、開発、試験、保守・運用まで行っています。また、会議の議事録作成も行っています。

仕事の中で面白いこと、大変なことは?

Horiguchi

初めて難易度の高いプログラミングを行った時は、解らないことも多く、エラーが出てしまい、大変だった経験はありました。それでも先輩たちから教わりながら、ちょっとずつできることが増えてきたことはうれしいし、いろんな知識がついてきて、会議で話している内容がだんだんわかってくると、面白さを感じます。

Muramatsu

データを移し替える作業の中で、現行のデータと移し替えたデータが合致しているかどうかを検証する作業があり、時々合致しない場合があるんです。私はミステリーを読んで謎解きをするのが好きなんですが、合致しない理由を調べて原因を見つけられたときは、犯人やトリックを当てた感覚で、楽しさを感じますね。

Sone

いまは仕事を覚えるのに精一杯の段階で楽しさを感じる余裕がないですが、企業のお客様の役に立つシステムを開発するという点で、やりたかった仕事につくことができたので、やりがいは感じています。その仕事を通して、お客様の業務や会計に関する知識も少しずつ身についてきたので、そこも面白いところですね。

大学での学びは仕事で役立っていますか?

Muramatsu

私はいまデータ移行の仕事を行っていて、大学で学んだプログラミングの知識はこれから使っていくのかなと思います。それだけではなく私の場合には、システム上の処理を自動化することを学ぶことが多かったので、今の業務の中で単純作業を自動化できないかと考えるのも楽しくて、そうした視点から仕事を見られる点で、学びが役立っていると思います。それを今後は業務改善につなげていければなと思っています。

Horiguchi

卒論では、Pythonのプログラミングを使っていて、アルゴリズムの指導も受けていました。今の業務でプログラムを開発する中、言語は異なりますが、プログラムの知識やシステムづくりの考え方という点でとても役立っています。IT関連の基礎知識という点でも、大学で学んだこともたくさん出てくるので、かなり役立っていると思います。

Sone

私はハードの勉強をしていたので、それがシステム開発に直接役立っているというのはあまりないかもしれません。ただ、理系的な考え方というところでいうと、モノづくりをするときに全体の構想を立ててそこから実際にどう構築していくのかという考え方の部分は、今の仕事でも役立っていると思います。もう一つはハードでもソフトでも試行錯誤することが必要ですが、何か一つ試してみて失敗だったら次の方法を試すというトライ・アンド・エラーの部分では、めちゃくちゃ役立っていると思います。

この会社に入ってよかったですか?

Muramatsu

入社前はIT業界に対するフワッとした知識しかなかったんですが、実際の業務ではデジタルでスマートに進むようなことばかりではなく、案外アナログな面もありながらシステムが構築されていったり、人と人とのやりとりでシステムづくりが進んでいくということがわかってきました。そうやって、1年目からどんどん実務を学んでいけるのは、入って良かった点ですね。

Horiguchi

私はやっぱり人という点で入ってよかったと思っています。社内の人間関係の面では、チームの先輩方がとても優しく接して指導してくれています。しかも、スキルが高い先輩方に囲まれているので、自分も頑張れば同じように成長していけるのかなと思うとワクワクします。自分も将来こうなれるのかなと思うと、安心して仕事に打ち込むことができます。

Sone

2点あります。一つ目は、会計のシステムに携わっているので、会計の業務についてどんどん詳しくなること。二つ目は、幅広い業界のお客様との取引があるので、その業界の方々がどんな課題を抱えていてどう解決したいのか、それがシステムを通じて見えてくるところがあるので、その点が面白いですね。自分の世界がどんどん広がっているのがうれしいです。

プライベートはどのように過ごしていますか?

Sone

私は趣味が多くて、休みの日はプロ野球観戦だったり、キャンプやスノボに出かけたり、バンドのライブに行ったり、シーズンごとにいろいろ楽しんでいます。転勤がないので地元の友だちと一緒に楽しめることや、しっかり土日に休みが取れる点でも、この会社に入ってよかったなと思っています。

Muramatsu

逆に私はインドア派で、休みの日はずっと動画サイトを見たり本やマンガを読んだりしています。平日は仕事終わりに、会社の同期や同じチームの人たちとご飯を食べに行くことが多くて、誘ったり誘われたりするのが楽しいです。そういう和気あいあいとした雰囲気の会社なので、楽しく社会人生活を送りたいという人にはぴったりの会社だと思います。

Horiguchi

私もインドア派だったのですが、会社に入って同期と仲良くなってからは、ドライブや旅行にもよく出かけるようになりました。遠いところでは北海道の札幌や小樽に行って美味しいものを食べたのがとても楽しかったです。そんな仲間ができたのも、この会社に入って良かった点なのかなと思います。仕事でもプライベートでも一緒に楽しめる仲間がいるので、ぜひそんな仲間を探しに来てください!