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東洋大学様導入事例:ネットワーク構築

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教育のICT活用を強力にバックアップ 高速かつ信頼性の高いネットワーク構築で
大学のICTサービスが安定的に

お客様の課題

  • ネットワーク環境の老朽化によりリプレイスが求められていた。
  • 学生や教職員が使用するPCの刷新と、トラフィック増に耐えうるネットワークの増強が求められていた。
  • 構築当初より、セキュリティ強化と障害時のリスク分散のために物理的に2系統のネットワーク構成を用いてきたが、運用管理負担と煩雑化の軽減が求められていた。
  • 機器を集約し、ネットワークをシンプル化するとともに、エンドユーザへのサービスの強化、継続性が求められていた。

解決ポイント

  • 事前にネットワークに関するコンサルティングをNTTデータビジネスシステムズが実施。大学が抱える課題解決に向け5ヵ年でのリプレイス計画のグランドデザインを策定した。
  • トラフィック増に対応できる堅牢な構成へと再構築した。
  • インターネット接続のゲートを集約してネットワークをシンプル化。効率的な運用を実現した。


課題解決までのレポート ネットワーク機器の老朽化を機に
トラフィックの増大に備えた、インフラ基盤に改善。

東洋大学

近年、教育の現場でICT(Information and Communication Technology)の活用度がますます高まりを見せている。授業で学生たちがPC端末を利用する機会が増えるとともに、教職員の側も成績処理や校務管理などをICTで効率化しているケースが少なくない。とりわけ大学の場合は、ICT化の推進が、講義やゼミでの学習支援に直接影響するほか、他校との差別化を図る"教育サービス"のひとつとしても重要視されはじめている。学生がストレスなく学問に取り組めるICT環境を実現していくことが大学の高付加価値化となり、そのことが学生が大学を選択する際の動機にもつながっていくからだ。

東京都文京区に本部を構える東洋大学にも情報化の波が押し寄せている。例えば、授業の出欠確認はもちろん、履修登録をオンラインで行えるWeb履修システムの利用、課題の提出、デジタルコンテンツを取り入れたカリキュラムへの参加など、PC端末がさまざまな場面で用いられている。

元々、東洋大学のネットワーク環境を構築したのはNTTデータビジネスシステムズだった。稼働後20年間、数回にわたるリプレイスを行なっていたが、2012年に創立125周年を迎えることを機に大学全体として、5つのプロジェクトが開始する中、情報システム部としても、ネットワーク運用管理における多くの課題について整理し、中長期的な視点に立ち計画を策定することが決定。ネットワークにおけるグランドデザインコンサルティングがNTTデータビジネスシステムズによって提案された。

情報システム部 次長 青山 敦史 氏

「本学のネットワーク機器は、7年を基準として見直すのが通例でした。そして次の更新は2012年。ちょうど東洋大学にとって創立125周年を迎える節目の年でもあり、"教育環境の整備"をはじめ、学内ではいくつかのスローガンが掲げられ、新校舎の建設やシステムの見直しが進められていました。その際、客観的な視点からNTTデータビジネスシステムズにネットワークを検分してもらい、仮想化も見据えたリプレイスを行うことになったのです」とは、情報システム部 次長 青山敦史氏。まずはネットワーク環境の増強に手が加えられ、白山キャンパスにシステムを集約化して回線環境を強化した。

また、敷設当初はセキュリティとネットワーク障害時の被害を最小限に抑えるために、事務系と教育研究系に物理的に分けられていたネットワークを、今回の再構築で仮想化技術を利用することで集約し、ネットワーク機器の削減による運用面での効率化を図った。
その上で重要なネットワーク機器は正副2台体制へと変更し、"止まらないネットワーク"を確保。従来のネットワークとは比べものにならない安定性を手に入れ、信頼性が飛躍的に向上したという。

情報システム部 情報システム課 渡邉 恵太 氏

「過去にユーザ側に起因するトラブルにより、白山キャンパスのネットワークがダウンしたため、他のキャンパスから利用できなくなったことがありました。今後は同様の問題が起きたとしても限定的に抑えられ、未然に防ぐことも可能です」と、情報システム課 課長補佐 田所正史氏が語るように、速さや管理上の省力化に加えて、堅牢さも担保されたネットワークへと生まれ変わっている。

一方、学生からの評判も上々だ。情報システム部 渡邊恵太氏が、昨年、学生向けのアンケートを実施したところ、以前に比べPCの起動が早くなったとの声が数多く寄せられたという。
「2012年以降に導入したものであれば1分以内に立ち上がります。クライアント自体の性能も上がってはいますが、そのポテンシャルを充分引き出せるネットワークが構築できたと感じています」

導入システム イメージ図
導入システム イメージ図

選択の決め手

さまざまなハードルを乗り越えながら
相互作用によって高水準のICT環境を再構築。

情報システム部 情報システム課 課長補佐 田所 正史 氏

従来のネットワーク環境を構築したのはNTTデータビジネスシステムズであり、開発スタッフが既存ネットワークの全体像を熟知していた点もアドバンテージのひとつといえるだろう。
「やはり安心感が違いました。技術面やコスト面はもちろんですが、キャンパス間の重要かつ複雑なネットワークをリプレイスするわけですから、信頼のおけるパートナーでなければなりません。これからの長い付き合いを考えると、そこが大きなポイントだった」と田所氏。老朽化したインフラを更新するにあたり、プロジェクトチームから提示されていた多種多様なリクエストを柔軟に汲み取ったことも氏の決断を促した。

更新後のメリットを整理すると以下の3つが挙げられる。

  1. ①ネットワーク機器の管理台数を減らすことで運用を効率化。
  2. ②主要なネットワーク環境を1Gから10Gに刷新。スピーディなトラフィック処理によって、学生に対するサービスレベルの向上が果たせた。
  3. ③インターネットルーティングを見直すことで経路情報を制御し、出入口に高機能ファイアウォールを設置したことでアプリケーションレベルでの不正アクセスを制御できるようになった。

営業、開発スタッフが大学側チームとともに手を携え、ひとつひとつの問題点やネガティブな要素を逐次取り去っていった。的確でシームレスな提案とタイムリーな対応を重ねていったことがプロジェクトを大きく牽引したに違いない。

将来の展望

ICT化によって広がる教育現場の未来。
NTTデータビジネスシステムズとの密接な連携で
さらなる教育サービスの向上を期待。

今回のプロジェクトによってネットワークコンピューティングが、メインサーバが置かれた白山キャンパスを中心にした構成に見直された。2013年夏のリプレイス以降、安全で止まらないネットワークが構築されたことによって、学生たちのユーザビリティが著しく向上しているようだ。

「ネットワークへの依存度は、今後ますます高まっていくでしょう。その利用範囲は、事務的な手続きをオンライン上で行うだけにとどまりません。例えば、近年ではフリップドクラスルーム(反転授業)という教育手法が注目され、さまざまな学校機関で採用されつつあります。授業で学んだ基礎を宿題や課題で応用するのではなく、授業前にデジタルコンテンツで予習した理論や知識を、授業内での課題解決に役立てていくという方法です。学習効果が飛躍的に高まるといわれているこうした授業形態が一般化した時、迅速に対応できるICT環境を整えておきたかったのです」

もはや「学校教育にとって"止まらないネットワーク"は必須」と語る青山氏。すでに同校では、デジタル化した映像コンテンツをYouTubeなどの動画共有サイトにアップロードし、授業で活用している教授陣も少なくないと聞く。

今後は計画に沿って、朝霞キャンパス、川越キャンパス、板倉キャンパスと、ネットワーク環境の見直しや拡張が軒並み予定されている。「自ら考え、選択し、行動できる人材を育成する」という教育理念の実現に向け、ICT化が果たす役割は大きい。

※掲載している情報は、取材時点(2014年9月5日)のものです。

集合写真

東洋大学
東洋大学

  • 事業内容
    哲学者の井上円了博士によって明治20(1887)年に創設。11学部・44学科、11研究科(大学院)を有する総合大学として、約3万人の学生が学んでいる。
  • 住所
    〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20(白山キャンパス)
  • URL
    http://www.toyo.ac.jp/

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